良い墓石を選ぶための基礎知識
墓石は、何十年もの期間使用するもので、その間、墓石は太陽や風雨の影響を受けて劣化していきます。長い期間を経過しても立派できれいない状態の墓石を望む場合、墓石の種類を慎重に選ばないと、長い期間の間に光沢は失われ、黒ずみ、墓石の種類によってはひび割れしてきます。
墓石にはどのような種類があって、どのような石がよくて、どう選べばよいのかについて説明します。
墓石に使われる石の種類
墓石に使われる石の種類は、国内外あわせると数百種類にも上ります。良い墓石かどうかは、見た目だけでは判断できません。単に模様や色が良いなどの主観的な判断だけで選んでも、長い期間その美しさが継続するとは限りません。古い墓地に行くと、風化してボロボロになった墓石を見ることがありますが、最初、美しくてもこのような状態になる可能性があります。
墓石にもっとも多く使われているのは御影石(花こう岩)です。白色系、淡い青色系、淡い赤色系、黒色系、緑色系といろいろな色があります。御影石以外では安山岩、せん緑岩、斑レイ岩などがあります。
なお、石材の名称は、学問的な分類で異なっているにもかかわらず、同じ名称で呼ばれることがあります。一般的には花こう岩のことを御影石と呼びますが、せん緑岩、斑レイ岩も御影石と呼ばれることがあります。
産地は、国産、中国産、インド産、その他の国もあり、最近は中国産が増加し価格も安価なことから約7割は外国産が占めています。国産は高価ですが、長い歴史の中で墓石として長期間使用できることが選別できるので、安心して長期間使用できる安心感があります。一方、外国産は、まだ国産ほど長い期間使用されて、問題ないことが確認されていません。
良い墓石になる石の条件とは
良い墓石とは、いつまでの美しくそして耐久性があることです。その条件を満たすには、石が「吸水率が低いこと=石の密度が高いこと」、「圧縮に対する強度が大きいこと=硬度が大きいこと」が必要です。
吸水率が高いと、冬に零度以下に気温になると、石の中の水が凍って膨張し石にひび割れを起こさせるから劣化が早まります。また、色つやも悪くなります。石の密度が高いと水分が浸透しにくく劣化が進みません。また、硬く密度の高い石は光沢もあり美しいという条件も満たします。

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