生前建墓(寿陵)とは｜福井県福井市

生前建墓(寿陵)とは

お墓を建てるには、通常2カ月から3カ月の期間がかかります。そのため、家族などが亡くなってから、お墓を建てるには、少し落ち着いて墓地探しから始めないといけないので、急いでも亡くなった日から半年以上かかることになります。

一般的には四十九日の法要が終わってから納骨が多いので、もしこれに間に合わせたければ、生前にお墓を建てておかなければなりません。生前にお墓を建てることは、生前建墓または寿陵と呼ばれています。

生前にお墓を建てることはしても良いのと思われるかもしれません。例えば、生前に建てても良いかもしれないけど、縁起が悪いのではとためらう人も多いかもしれません。しかし、まったく心配ありません。

生前建墓(寿陵)とは、縁起が悪いのではなく、むしろ、長寿や子孫、家族の繁栄を招く縁起の良いことして考えられています。昔と違って子どもたちと一緒に暮らす家族が減っていることから、子どもたちにお墓のことで迷惑をかけたくない、あるいは元気なうちにお墓を建てておきたいというなら生前建墓を行うと、先に延ばすよりもいくつかのメリットが得られます。一方、デメリットも少ないですがあります。それらを考慮して生前建墓を検討してはどうでしょうか。

生前建墓のメリット

メリットには以下の4つがあります。

相続税対策

お墓を建てる費用は、決して安い金額ではありません。相続税の税率は高いので、もし、相続税が課せられるほどの遺産がある場合は、生前にお墓を建てておくと、この費用は非課税になり、この費用の分だけ資産を減らすことができ相続対策になります。

なお、お墓のない家族には仏壇などもないことが多いでしょう。これらの購入費用もお墓と同じく相続税対策になります。

墓地の不足対策

高齢化社会、核家族化の進行で、お墓を建てるのを先に延ばすほど、新しくお墓を建てる人が増えて、墓地が少なくなる可能性があります。公営の墓地は今でも少ないので、さらに厳しくなる可能性は高いでしょう。

お墓を自分好みのデザインすることが可能

従来からの墓石のデザインにこだわらないデザインで新しいタイプのお墓を建てる人が増加しています。自分好みのお墓にするのも良いのではないでしょうか。

時間的余裕があるのでゆっくり検討可能

お墓を建てなければならない期限は、決まっていないので亡くなってからも焦らずにお墓を建てられます。しかし、少しでも早く遺骨を納骨したいと考えている場合は、ゆっくり検討できず慌ててお墓を決めなければなりません。そのため墓地の場所、お墓を十分な検討時間がないなかで、結論を出さなければならなくなる可能性があります。

背前建墓のデメリット

生前陵墓のデメリットは以下の2つがあります。

後でもっと良い墓地、墓石が見つかる可能性

お墓を建ててから、もっと良い墓地や気に入って建てた墓石のデザイン、石材、価格などに不満が見つかる可能性があります。

遺骨がないと霊園によっては生前建墓ができない

公営墓地など一部の霊園では、生前建墓が認められていません。