お墓の引越し(改葬)｜福井県福井市

お墓の引越し(改葬)について

少子化、核家族化で実家のお墓が、今住んでいる場所から遠いので、近くに移動させたいというニーズが増加しています。特に、実家の近くに兄弟姉妹が誰も住んでいないと、お墓参りやお墓の維持管理が遠方から出かけていくのは大変ということで、現住所の近くに墓地を購入しお墓の引越しをするケースが増加しています。お墓の引越しは、どうすれば良いのか、その手順を解説します。

手順1　新しい墓地の準備

新しい墓地を先に準備します。この時、霊園であれば、どこの墓地でも良いということではないことに注意しなければなりません。また、現在の墓地が、お寺の管理する墓地であれば、礼儀として先にお墓を引越しすることを伝えて了解を得ておきます。

霊園は、宗教を問わないところが多いですが、一部には宗教が限定されたり、檀家にならなければなくて法要のときのお寺が特定のお寺に限定されたりすることがあります。墓地は変わっても、以前のお寺に法要をお願いしたいときなど注意が必要です。あらかじめ霊園を選ぶときに制限がないかを調べてから霊園を選びます。

手順2　改葬許可証を市町村役場で取得

引越し前の現在の墓地のある市町村役場で改葬許可申請書をもらいます。改葬許可申請書に、申請者および改葬する故人の本籍、住所、生年月日、死亡年月日、申請者との関係など必要事項を記載して、引越し前のお墓の管理者から署名、捺印をもらいます。

また、場合によっては、引越しをする霊園へ、その改葬申請書を持って行き、必要事項の記入・捺印を依頼しなければならない可能性が市町村役場によってあります(別の書類「埋葬受け入れ書」の場合もあります。この場合、改葬申請書への記入捺印は、通常不要になります。

その後、引越し前の墓地のある市町村役場に、その改葬申請書と場合によっては埋葬受け入れ書を提出して、改葬許可証を発行してもらいます。なお、市町村役場によって手続き方法、および書類名が異なることがあります。事前に電話などで確認してから手続きを進めると良いでしょう。

手順3　改葬許可書とともに新しい墓地へお墓を移転

改葬許可書とともに新しい墓地へ、お墓を移転する手続きを行います。新しい墓地に古い墓地の墓石を運ぶ、またはそれをしない場合は新しい墓石を準備してお墓を建てます。

霊園によっては、お墓を新しく建てなければいけない規則になっている可能性があります。事前に確認しておきます。お墓が完成したら、納骨を行います。

手順4　古い墓地の撤去・処分・更地化

古い墓地の墓石を再利用しない場合は、撤去し、お墓の後を更地にして戻します。古い墓石の撤去にあたっては、お墓の「魂」を抜くための抜魂法要または閉眼供養と呼ばれることをお寺に依頼して行うこともしなければなりません。